★夜に催す恐怖★
私には弟が数人いるのですが、長男を紹介したいと思います。
私の長男はとてもビビりな性格で中学生になった当時でも夜のトイレが怖かったようです。
夜と言っても夜中ではなく、19時以降なので家族がリビングで食事やテレビを楽しんでいる時間帯です。
夜中に催してしまった時は意地で我慢していたそうなんですが、
19時〜21時の家族が起きているゴールデンタイムは違います。
★次男を遊戯王で買収★
そこで長男は当時小学生の次男をトイレへ誘います。
が、当然テレビを楽しんでいる次男は断ります。
それでもどうしても誰かにトイレへついてきて欲しい長男。
他の家族を見渡しますが次男以外はついてきてくれる見込みゼロ。
私は当時高校生でしたが絶対嫌です。
考えた長男は次男に的を絞ります。
「遊戯王やる?」
このセリフに次男は目を輝かせます!
当時、世間で流行していたのか我が家だけで流行していたのかわかりませんが、
私たち兄弟は遊戯王が大好きでした。
私自身も小学生の頃遊戯王カードを集めていたのでルールもその楽しさもわかります。
目を輝かせながら「いいよー。」とついていく事にした次男。
次男は長男の長いトイレについていってでも長男との遊戯王が楽しいのでしょう。
★踏ん張りながらのデュエル★
トイレ介助(?)の交渉に成功した長男は遊戯王カードを持って次男とトイレへ。
はじめこそノリノリで遊戯王を楽しむ2人ですが、長男はトイレ最中です。
お腹の中の進み具合で長男の声色は変わります。
「ド・・・うぅ・・ド・・ドロー・・・。」
ピーク時は声を震わせながらデュエルしてました。
そんな状態の長男なんて気にならない様子の次男はきゃっきゃっとデュエルを楽しみ続けます。
当時の私は
「何やってんだこいつら。きったない。」
くらいにしか思っていませんでしたが今にして思えばこれはWin-Winの関係だったんですね。
(余談ですが私が初めてWin-Winという言葉を知ったのはドラマ医龍で内田有紀がやってたカニさんポーズ)
ちなみにこのトイレのデュエルですが、長男が用を足し終わったら終了。ではありません。
トイレについてきてくれた次男への感謝の意を込めて、
そして次回同じ状況になった時にまたトイレについてきてもらえるように
きっちり1ゲーム行います。何気に律儀。
★最後の関門【流水音】★
長男が用を足し終わり、且つデュエルも1ゲーム終わり、長い長いトイレタイムが終わりを迎えます。
これで全て終わり。2人仲良くトイレから出てくる。
と、思いきや。
長男は最後のジャーーっという流水音も怖いのです。
ホクホク顔で遊戯王カードを片付けている次男を尻目に長男はトイレを流して猛ダッシュ!!!
真顔でトイレから猛ダッシュしてくる長男と泣きながら遊戯王カードそっちのけで追いかける次男。
これが当時の我が家の日常でした。
この長男と次男ですが、大人になった今でも仲良しでよく2人で遊んだり
川崎家にも2人で遊びに来て子供達をあやしてくれています。
今でも仲良しなのは当時の固い絆があるからでしょうか。
川崎家に遊びに来た際にはよく昔話で盛り上がり、大笑いしています。
★なつきの兄弟たち★
私の兄弟ですが、この弟2人の、計3人にはありません。
実は大家族!
他の兄弟たちも個性豊かで面白い子たちなのでまた別の機会に描けたらな、と思っています。
終わり★